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Oracle DB Tips

[12c R2] OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSパラメータ

01.OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSとはどのようなパラメータか?

OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSは、Oracle Database 12.1で導入された適応統計(Adaptive Statistics)機能の有効・無効を制御するパラメータです。 適応統計は、オプティマイザ統計情報だけでは最適な実行計画を作成できないような複雑な問合せに対して、最適な実行計画を作成することに可能にするものです。 デフォルトのOPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS=falseでは、適応統計は無効です。 OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS=trueに変更すると、適応統計が有効になります。 このパラメータはOracle Database 12.2から導入されました。

02.注意点

※適応問合せ機能はEnteprise Edition限定の機能です。(ライセンス情報マニュアルには「適応実行計画」と表記)

03.従来機能との関連性

Oracle Database 12.1以前では、適応問合せ計画機能の有効・無効はOPTIMIZER_ADAPTIVE_FEATURESパラメータで制御していました。 しかし、OPTIMIZER_ADAPTIVE_FEATURESパラメータでは、適応問合せ計画機能に加えて、適応統計機能も有効・無効が制御される動作となります。 すなわち、適応問合せ計画機能と適応統計機能をそれぞれ個別に有効・無効を制御することはできませんでした。 OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICSの導入により、適応統計機能を個別に有効・無効を制御することはできるようになりました。 なお、適応問合せ計画機能を個別に有効・無効を制御するパラメータはOPTIMIZER_ADAPTIVE_PLANSです。

04.参考情報

※OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS – OracleR Databaseリファレンス 12cリリース2 (12.2) E72905-02 [http://docs.oracle.com/cd/E82638_01/REFRN/OPTIMIZER_ADAPTIVE_STATISTICS.htm]
※オプティマイザの初期化パラメータについて オプティマイザへの影響 – OracleR Database SQLチューニング・ガイド 12cリリース2 (12.2) E72902-01 [https://docs.oracle.com/cd/E82638_01/TGSQL/influencing-the-optimizer.htm#GUID-C1C85DEA-3583-40FE-B5BB-6AC8F76FFE34]