Oracle Databaseの動作を調整するために初期化パラメータが用意されています。
歴史的な経緯から初期化パラメータを設定するファイルに以下の2種類があります。
- テキスト形式の初期化パラメータファイル (通称pfile, init.ora)
- サーバーパラメータファイル (通称spfile)
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Oracle Databaseの動作を調整するために初期化パラメータが用意されています。
歴史的な経緯から初期化パラメータを設定するファイルに以下の2種類があります。
設定を恒久的に変更するとき、テキスト形式の初期化パラメータファイルを使用した場合では、テキスト形式の初期化パラメータファイルをテキストエディタなどで開き、修正を加える必要がありました。 サーバーパラメータファイルの場合は、ALTER SYSTEM SETコマンドで設定を変更できます。 現在起動中のインスタンスとサーバーパラメータファイルの両方の設定を変更する場合
SQL> ALTER SYSTEM SET PROCESSES=100 scope=both;
サーバーパラメータファイルの設定を変更する場合。 設定が有効になるのはインスタンス再起動後となります。
SQL> ALTER SYSTEM SET PROCESSES=100 scope=spfile;
コマンドで設定が変更可能であるため、設定変更処理をプログラム化しやく、設定ミスが発生しにくいです。
自動SGA管理、自動メモリ管理のサーバーパラメータファイルを使用していることを前提としている箇所があります。 自動SGA管理、自動メモリ管理では、インスタンスの動作状態に合わせてメモリコンポーネントのサイズを調整しています。テキスト形式の初期化パラメータファイルを使用している場合、これらの調整結果は次回インスタンス起動時に引き継がれません。サーバーパラメータファイルを使用している場合、調整結果は次回インスタンス起動時に引き継がれます。
サーバーパラメータファイルはバイナリファイルであるため、取り扱いに注意が必要が場合があります。
テキスト形式の初期化パラメータファイルの場合、テキストエディタで編集可能であるため、設定が記載されている箇所を削除するだけで設定を削除できます。 しかし、サーバーパラメータファイルはテキストエディタなどのツールを用いて直接編集できないため、削除用のコマンド ALTER SYSTEM RESETを実行する必要があります。
SQL> ALTER SYSTEM RESET PROCESSES scope=spfile;
10.2以前では、ALTER SYSTEM RESETにsid句の指定が必要で、省略した場合はORA-00905が発生します。 sid句は初期化パラメータ設定が有効となるインスタンスを指定するもので、主にReal Application Clusters(RAC)環境で意味を持ちます。10.2以前のシングルインスタンス環境では、設定を削除するためにALTER SYSTEM RESET実行するときは、sid=’*’を指定すると覚えておいてください。
SQL> ALTER SYSTEM RESET PROCESSES scope=spfile sid='*';
サーバーパラメータファイルが破損した場合に復旧する方法については、以下に記載しておりますので、必要に応じてあわせてご確認ください。