株式会社コーソル

KNOWLEDGE

コーソルの技術情報

コーソルでは経験豊かなエンジニアが、Oracle Databaseに関するお役立ち情報を発信しています。
データベースのチューニングや設定にお役立ていただけます。

KNOWLEDGE検索人気のキーワード

Oracle DB ベストプラクティス

アラートログ監視の必要性とアラートログの場所

アラートログには、インスタンスで発生した致命的なエラーや、起動・終了などの管理情報、インスタンスの構成変更など、多くの情報がテキスト形式で出力されます。アラートログに出力される主な情報は以下です。

  • インスタンスの起動・終了処理の状況
  • デフォルト値以外の値が設定された初期化バラメータの値
  • 発生したすべての内部エラー(ORA-00600、ORA-07445)
  • ブロック障害エラー(ORA-01578)
  • デッドロックエラー(ORA-00060)
  • その他の重大なエラー
  • 実行した管理コマンド(CREATE/ALTER/DROP DATABASE/TABLESPACEおよびARCHIVE LOGの出力、リカバリ処理など)とその実行結果
  • ジョブの実行エラー


上記のように、アラートログに出力される情報は非常に重要なものなので、運用中は定期的に監視することをお勧めします。また、Oracleにトラブルが発生した場合は、最初にアラートログを確認し、エラーの発生状況を把握しましょう。

01.アラートログのファイル名と出力先

アラートログは、1つのインスタンスに1つあります。ファイル名は「alert_[ORACLE_SID].log」です。出力先ディレクトリはOracleのバージョンによって異なります。

  • Oracle Database 10.2以前 : 初期化パラメータBACKGROUND_DUMP_DESTで指定したディレクトリ
  • Oracle Database 11.1以降 : インスタンスのADR_HOMEのtraceディレクトリ

 

※ ADR_HOMEについては、Oracle Database 11gから導入されたADR ( 自動診断リポジトリ )を参照してください。
なお、アラートログの内容は、順次追記されるので、運用中はファイルの容量に注意し、定期的に削除するか、アーカイブする必要があります。